Theme 02畜産肉への疑問

SOAでは和歌山のジビエを使用しています。
増えすぎた猪や鹿は森だけでは食料が足りず、人里まで降りてくるようになり農家の作物に害を与えるようになった為、害獣として駆除されていました。
その猪や鹿を専門家の方が適切な方法で食肉として仕上げたものを使用しています。

SOAがジビエを使う理由

工業型畜産が様々な環境問題を引き起こすことが知られるようになりましたが、状況としては依然変わっていないと感じます。
1kgのステーキに必要な穀物はおよそ25kg、家畜の餌として大量の穀物を育てる必要があるので土壌の劣化が加速的に進み、そのために森林伐採が進んでいます。
環境汚染や水資源の大量消費など、目の前のステーキ1枚にこれだけの問題がかかわっています。

また畜産肉は一部を除いて、狭い場所での生活を強いられています。
運動できず本能に根差した欲求を叶えられない動物たちは不健康な精神と肉体のまま食肉となります。そういった食肉が私たちの体に良いとはやはり思えません。
今日、先進国では肥満が原因で亡くなる方が多いと言われています。
私たちの体は食べたものから出来ているという基本的な事に立ち返る必要があり
何を食べるのかを考える必要があるはずです。

そういった中で、食に携わるものとして
そして新しいガストロノミーを提唱するにあたって
畜産肉ではなく、野山の木の実や草木を食み、大自然を自由に走り回って育った鹿や猪で最高の料理をするという選択を致しました。
ジビエは野山を駆け回り、必要な様々な植物を食べる事で体内に微量な様々な栄養素や風味を蓄えます。そのジビエ肉を最適な調理と我々の思いを込めて作品に仕上げます。